木材は、私たちの生活の中の様々なところで木材が利用されています。
木材として目に見えるもののほか、見えないところでも様々利用されています。
日本の住宅は、古くから木材が使われていますが、近年は、CLTや燃えにくい木材などの開発によって、高層ビルなど大型建築物の木造化も進んできています。また近年、木材や木造建築物は、人のストレスを少なくする、疲れにくくするなどの心理的な効果や身体的な効果も科学的に証明されています。
CLT(Cross Laminated Timber)
直交集成板の略称で、ひき板(ラミナ)を並べた後、繊維方向が直交するように積層接着した厚みのある大きな板です。
北海道、特に旭川は家具の生産地として古くから有名です。ミズナラやヤチダモなどの北海道産の広葉樹は、家具材としても優れていて、北海道の家具は現在も多くの人に親しまれています。また、住宅の床材や内装材としても北海道の広葉樹が多く使われています。
最近では、シラカバなどこれまで家具として使われなかった木材も見直されてきています。
北海道産広葉樹のフローリング材
シラカバを使ったテーブルと椅子
全国的にも木材を利用した工芸品や装飾品は多く、北海道でも北海道の木の良さを活かした工芸品がたくさんあります。
工芸品などは、使い人が木のぬくもりを感じるだけでなく、木材の端材(切れ端)など利用するものが多く、木材資源の有効利用にも役立っています。
私たちが普段使っているトイレットペーパーやコピー用紙なども現在は、古紙を再利用したものが多くなっていますが、元々は木材から作られています。
木材は、燃やすことでその火力を利用して暖房や煮炊きをする「薪」や「木炭」などは古くは家庭用として使われていましたが、最近では、キャンプやピザ釜などでも「薪」の需要は多くなっています。
また、焼き鳥や炉端焼き等の飲食店やBBQ(バーベキュー)などで木炭の需要も定着しています。
化石燃料の代替として木材チップ等を燃やして発電する「バイオマス発電」も増えてきています。
燃やす木材のチップは、「間伐材」の中でも建築材等として利用できないものや枝等の林の中に放置されていたものを利用することで、森林の整備にも役立ち、化石燃料の使用を減らすことで地球環境にも貢献しています。