水源のかん養
森林は水源涵養機能を発揮することにより、安全で良質な水の安定的な供給に重要な役割を果たしています。
森林には、森林の土壌が水を蓄える「水資源の貯留機能」があり、更に蓄えた水がゆっくり流れ出ることで「水質の浄化」や「洪水の緩和」の機能があります。
また、二酸化炭素を吸収することで、「地球温暖化防止」に貢献するとともに、多くの動植物が生息・生育し、「生物多様性の保全」に大きく貢献しています。
森林は水源涵養機能を発揮することにより、安全で良質な水の安定的な供給に重要な役割を果たしています。
日本の森林は、約200種の鳥類、2万種の昆虫類をはじめとする野生動植物の生息・生育の場となっています。
森林は、温暖化の原因である二酸化炭素の吸収や蒸発散作用により、地球規模で自然環境を調節しています。
森林は、国土の保全、水源のかん養、自然環境の保全等の機能と併せて木材を生産するという大きな役割があります。
森林は、安らぎや癒しの効果をもつ空間であり、健康増進効果があると言われています。
自然災害の防止や人々の快適な生活のための環境形成機能、文化や物質生産と、森林は様々な機能を持っています。
森林には、国土の保全、水源の涵養、地球温暖化の防止、木材をはじめとする林産物の供給等の多面的機能があります。
しかし、様々な機能を十分に発揮するためには、植栽、保育、間伐等の森林整備を適切に行うことが必要です。健全な森林を造成し、木材などの資源も循環利用することが可能となります。
伐採が終わった跡地に残った枝葉の片付けて苗木を植える場所を整備する作業です。
地拵えが終わった場所にトドマツやカラマツなどの苗木を植える作業です。
日の光を十分に受けて苗木が成長できるよう、ササや草を刈り払う作業です。
不要な雑木などを伐採し、植林木が成長する為に必要な光や場所をつくる作業です。
保育作業で大きく成長したトドマツやカラマツなどを更に成長させるための間引き作業です。
大きく成長したトドマツやカラマツなどを伐採し、土場まで運んで丸太にする作業です。
木材は、私たちの生活の中の様々なところで木材が利用されています。
木材として目に見えるもののほか、見えないところでも様々利用されています。
日本の住宅は古くから木材が使われていますが、近年はCLTや燃えにくい木材などの開発によって、高層ビルなど大型建築物の木造化も進んできています。
手漉き和紙は、コウゾ、ミツマタなどの木を煮て繊維質を取りだして、1枚1枚手で漉いて作ります。
ミズナラやヤチダモなどの北海道産の広葉樹は、家具材としても優れていて、北海道の家具は現在も多くの人に親しまれています。
キャンプやピザ釜などで薪の需要は多く、また化石燃料の代替として木材チップ等を燃やして発電する「バイオマス発電」も増えています。
工芸品などは、使い人が木のぬくもりを感じるだけでなく、木材の端材など利用するものが多く、木材資源の有効利用にも役立っています。